ディズニーでアトラクションキャストとして、約2年間働いていました。
やりがいはあるものの…正直、復職は無いかなと思います。笑
アトラクションキャストの仕事内容・やりがい・なるにはどうしたら良いか・そしてなぜ辞めたのか、について書きます。
アトラクションキャストに興味がある人は、応募前にぜひ読んでください。実際の仕事内容がイメージつくと思います。
アトラクションキャストの仕事内容
アトラクションキャストは「アトラクション運営に関わるサービス提供」が仕事です。
大きく分けると次の3つ。
イメージが浮かばない…という方は、ディズニーへ遊びに行って乗り物に乗る時のことをイメージしてください。
普段アトラクションに乗る時、列に並んでからアトラクションに乗って出てくるまで、何人のキャストと会っていますか?
2人?3人?…5人?
正解は…人気アトラクションだと、大体15名くらいのキャストと会っているはずです。
そして約15名のキャストには、それぞれ違う仕事が任されています。
列の最後尾で、アトラクションの説明と待ち時間を案内するキャスト、乗り場でゲストを見送りながら、乗車したゲストの安全確認を行うキャスト、降り場でゲストを迎えて、乗り物に忘れ物がないか確認するキャスト…。
アトラクションキャストになったら、これら全ての仕事を自分が任されます。
どれも、アトラクションを運営するのに大切な職務です。
特に大変だった仕事は?
特に大変だったのは…、「クレーム対応(ディズニーでは、”クレーム”ではなく”ゲストコメント”と言います)」と「雨の日や猛暑日の外勤務」ですかね。
ゲストコメント対応
ディズニーに来るゲストは、何日も前から本当に楽しみにして、場合によっては遠方からいらっしゃることもあります。
その分、ゲストに「残念な想い」をさせてしまうことで、「ゲストコメント(ゲストからのご意見)」に繋がってしまいます。
キャストとしても、勿論ゲストにアトラクションを楽しんで貰いたいのは山々ですが…様々な事情でそれが難しいケースが発生します。
当然、アトラクションに乗れないことは、ただただ申し訳無いんですが…、ゲストから罵倒に近い言葉を貰うこともあり、裏で泣いているキャストを沢山見かけました。
雨や猛暑日の外勤務
これは説明するまでも無いですが…普通に辛いです笑。
猛暑日は、日焼け…も勿論ですが、熱中症にならないようキャストみんなで気をつけていました。(それでも熱中症になるキャストもいる…)
オープンキャスト・クローズキャストって?
アトラクションキャストは、勤務時間によって「オープン」「クローズ」に分けられます。
完全にオープンだけ、クローズだけ、の人もいれば、オープンもクローズどちらも入る人もいます(どっちも入る人の方が多い)。
オープンとクローズどっちが好き?って話をキャスト同士でもよくするのですが、これは本当に人によります。
オープンの方が仕事終わりでご飯に行ったり、出掛けたりしやすいですが、その分5時台に起きなきゃいけなくて、朝が弱いとしんどいですね…。
アトラクションキャストとしてデビューするまで
いざキャストデビュー!の前に…トレーニング
アトラクションキャストとして、アトラクションに配属すると先ず行うのが「トレーニング」。
一人前のキャストとしてデビューする(トレーナーがつかず、一人で仕事をする)までには、大体3日~5日のトレーニング期間があります。
※アトラクションによってトレーニング期間は異なります。
トレーニングって何するの?
トレーニング期間中は、先輩キャスト(トレーナー)がマンツーマンでついて教えてくれます。
座学で仕事を学んだり、実際にやってみたりしながら、アトラクションキャストの仕事内容を身につけていきます。
ドキドキ!トレーニング最終日に試験
トレーニングの最終日には、今まで研修で学んだことを覚えているか、キャストとしてデビューして問題ないか、のテストが行われます。
テストでは、今まで教えてくれたトレーナーとは別のトレーナーのチェックを受けて、合格すれば次の出勤日からいよいよアトラクションキャストとしてデビューです。
このテスト、すごく緊張したのを覚えています…。(今まで教えてくれた人と別の人が無言でチェックしているのでまじで怖い。笑)
でももし何かあれば、トレーナーがフォローしてくれます。
実際どうだった?アトラクションキャストの体験談
一言で言うと、「楽しかったし経験して良かったけど、もう戻ることは無い」ですかね。
楽しかった・経験して良かった理由
アトラクションキャストを経験して良かったと思う理由は、下記の5つです。
・アトラクションのコスチュームが着れた
・他の仕事では中々体験できない内容
・ディズニーの裏側(バックステージ)が見れた
・キャスト限定のイベント(サンクスデー)が楽しかった
大変だったこと
先ほど上げた、仕事内容以外にも大変だったことはいくつかありました。ざっと箇条書きにしてみます。
・収入が低い(手取り15万前後)
・朝5時起きの日も終電で帰る日もあり、生活リズムがバラバラ
なぜ辞めたの?
一番大きかったのは収入面です。
アトラクションキャストと言えども、時給1000円で、飲食店のアルバイトで生活するのと変わりません。
アトラクションキャストの経験を、正直キャリアとして他で活かすのは難しいですし、都内で一人暮らしをしながらだったので、何年も今の生活は厳しいかな…と思いました。(キャスト時代は収入がギリギリで、貯金はほぼ出来ませんでした)
キャストとして最高のサービスを!と言う気持ちは勿論ありましたが、高いパフォーマンスを求められる一方で時給は安い現実に、だんだんと気持ちが追いつかなくなってしまいましたね…。
ただ、今でもディズニーは大好きな場所に変わりありません。
アトラクションキャストになるには?
アトラクションキャストになるためには、面接を受けて合格する必要があります。
アトラクションキャストの倍率は?
アトラクションキャストは倍率が高い、とも言われますが、実際どうなんですか?
確かにキャストの職種の中で、アトラクションキャストは募集自体が多い方では無く、倍率は比較的高いといえます。
さらに、「どうしてもこのアトラクションがいい!」とこだわると、さらに倍率は跳ね上がります。
面接後「こちらのアトラクションでいかがでしょうか?」と連絡がキャスティングセンターから来るので、希望のアトラクションでなければ、断って次の連絡が来るまで待つこともできます。
ただ、自分が働きたいアトラクションに空きがあるとも限らないので、1〜2個に絞るのではなく、どちらのパークで働きたいか強く希望がある場合だけ(シーで働きたい等)、それを伝えて連絡を待つ方が良いかもしれません。
面接を受ける時期
1年を通して、毎月1〜数名ずつくらいは新しいキャストが入ってきていたので、絶対この時期!ということはないです。
ただ、キャストが辞めてしまうタイミングで募集がかかることが多いので、3月頃に面接を受けて4月入社、が1番人数としては多いです。
なのでもしタイミングが合えば、3月頃に面接を受けてみると良いかもしれませんね。
アトラクションキャストは何歳の人が多い?
土日キャストはほとんどが大学生なので、18歳〜22歳です。
大学1〜2年生で働き始める人が多いです。
週5で働くキャストで平均的に多かったのは、20歳〜27歳くらいですかね。
とはいっても、18歳の子もいましたし、40代の主婦の方もいて、年齢層の違うお友達が出来たのは、とても楽しかったです。