三河弁とは?どこの地域?
「三河弁」は愛知県の西部で話される方言。
豊田市・岡崎市などを中心とする「西三河」と、豊橋市・豊川市などを中心とする「東三河」とで若干語尾や言い回しが異なります。
例えば、西三河だと語尾が「だら〜」となるところ、東三河は「ら〜」だったり。
youtuberの東海オンエアや朝倉未来さんも三河弁を話されていますね。ちなみに東海オンエアは西三河、朝倉未来さんは東三河です。
実は「これって方言!」がたくさん
三河弁といえば「じゃん」「だら」「りん」が有名ですが、それ以外にも「実は方言なんだ!」という言葉がたくさん。
代表的なものは学校でも普通に使われる「放課」ですが、まだまだあります!ぜひご覧ください。
「〜じゃんねえ」
三河弁だと「〜なんだけど」のニュアンスで使うことも多い「じゃんねぇ」。
他の地域の人からすると同意を求められているように感じるらしく、初めて話すことに「じゃん」を付けると「いや知らないよ」って言われてしまうことも。
「だら」「ら〜」
「だら〜」は「〜でしょ?」の意味で使います。
東三河だと「これ美味しいら〜」のように、「だ」を抜いて話すことも多いです。
書くと「だら〜」「ら〜」ですが、実際の発音は「だらぁ」「らぁ」のような感じで、小さい「あ」が入るような音になります。
「りん」
「〜りん」は「〇〇しなよ!」と言いたい時に使います。
かなり独特の方言で、「こりん星みたいだね」と言われてしまうのが悲しいところ…。
えらい
「えらい」は「しんどい、つらい」の意味。
これも三河弁だと普通に使いますが、他の地域の人には「偉い」と勘違いされてしまいます。意味がかなり違うので、勘違いされると辛い方言のひとつ。
机を「つる」
「机をつる」は「机を運んで」という意味。
小中学校で、掃除の時間とかによく先生から「机つって〜」と言われますよね。
方課
学校関連でもう一個。
「放課」は「休み時間」のことです。
放課が方言だと分かると、1日中学校でその話題で持ちきりになるほど、三河弁では馴染みがある言葉。(掲示物とかにも普通に「放課」って書いてある…)
他の地域だと「放課後」は使いますが、授業と授業の間は「休み時間」としか言わないそうです。
鍵を「かう」
鍵を「かう」も方言の自覚なく使っている人が多い言葉。鍵を「閉める」という意味です。
「閉める」といっても、鍵以外に「かう」を使うことはありません。自然に使っているけれど、よく考えると限定的な用途の方言。
さばくる
「さばくる」は、周りのものをグシャグシャにしながら何かを探す、時に使います。
標準語だと「あさる」に近いニュアンスの言葉です。
車校
三河弁では「教習所」のことを「車校」と呼ぶことがほとんどです。
全国的には「教習所」と呼ぶ地域が最も多く、愛知県以外にも一部地域では「車校」と言うそうです。
けった
三河弁では「自転車」のことを「けった」とも呼びます。
語源はよく分からないですが、正式名称は「けったマシーン」。
ここまで来ると、他県の人からすると何言ってるの?レベルですね…。
「〜まい」
「〜しよまい」は「〜しようよ」の意味で使われます。
「行こまい」「食べよまい」など、「〜まい」に続く活用形が難しく、ネイティブに使うのがなかなか難しい方言です。
トキントキン
「トキントキン」は「鉛筆の先が尖っていること」を指す方言。
トキントキンよりもっと尖ってるよ、って時は「トッキントッキン」って言うことも。あと「トントン」もトキントキンと同じ意味合いで使います。
鉛筆以外にも尖っていたら使うことも出来ますが、鉛筆以外でほぼ聞いたことない…。そう思うとこれもかなり限定的な方言ですね。笑
〜だもんで
「〜もんで」は「〜から」「〜だから」の意味。
〜もんでさぁ、の形でも使います。
血が死ぬ
三河弁では「青あざになる」ことを「血が死ぬ」と言います。
衝撃的な表現なので、他県の人に使うとびっくりされることも。確かに言葉だけ聞くと怖いですよね…。
B紙
小学校の時よく聞きませんでした…?B紙。
実はこれも方言。
B1に近い大きな紙のことを「B紙」と呼びます。他の地域では「模造紙」と言うんだとか。
これも日常生活ではあまり使わない言葉なので、大人になってから方言であることを知りました…。
どべ
「どべ」は「ビリ」の意味。
最下位から2番目のことを「どべ2」と言ったりもします。